【社説】G20首脳会議、「為替合意」仕上げが重要
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.11.08 09:56
歴史的な主要20カ国・地域(G20)ソウル首脳会議が3日後に迫った。首脳会議行事の準備も最終作業に入っている。G20首脳会議を成功させるためには、行事の準備に万全を期するのはもちろん、市民の積極的な関心と協力が必須となる。しかしG20ソウル首脳会議が成功したという評価を受けるためには、行事の進行だけでなく、内容面でも世界が共感する明確な成果を出さなければならない。そのためにはソウル首脳会議の核心議題ですべて円満な合意を引き出すことがカギとなる。中でも世界の耳目が集中している懸案は何といっても通貨安戦争の終息問題だ。
為替問題は先月の慶州(キョンジュ)G20財務相会議で明確な進展が形成された。「市場決定的な為替制度」履行という原則的合意とともに「持続可能な経常収支維持」という方法論が採択されたのだ。このため通貨安戦争による世界経済の破局的な結末を避けて、G20首脳会議でも為替問題を円満に合意できるだろうという期待が膨らんだのも事実だ。しかし財務相の合意はあくまでも実務的であり、原則的な合意にすぎない。首脳の合意の前に基本的な輪郭を提示したのだ。G20首脳の最終合意のためには依然として少なくない議論と調整が必要だ。