2代続けて石綿症、強制徴用の在日韓国人の娘らが日本で訴訟
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.27 09:19
「18才の時に韓国から強制徴用で日本に連れてこられ石綿紡織工場で働いた父が1995年に肺がんで死亡し、母も86年から石綿症で闘病生活を続けている」
大阪の泉南地域に居住する岡田陽子さん(54)は26日、ソウル大学保健大学院で開かれた環境保健市民センター創立記念記者会見で、泉南地域の石綿工場による在日韓国人らの被害実態を明らかにした。岡田さん自身も2006年に石綿症が悪化し看護士の仕事を辞めている。石綿症は肺に入った石綿により肺機能障害を起こす職業病で、症状が悪化すると悪性中皮腫や肺がんにつながる。
岡田さんは車輪が付いた小さなかばんの中から酸素タンクにつながったホースを鼻につけたまま話を続けた。岡田さんは、「母が幼い私を連れて工場に通ったため私も石綿症になったようだ」と話した。松島加奈さん(66)は、「金海(キムヘ)出身の母方の祖父が母を日本に置いて韓国に帰ったために10才の時から30年余りにわたって石綿工場で仕事をしなければならなかった。石綿工場では石綿の粉じんが雪のように降っていた」とつたない韓国語で涙声で話した。