【コラム】オンライン世界を蝕む「サイバーゾンビ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.10.14 15:42
ゾンビ(zombie)は死んだ後にまた生きた姿になって動く死体をいう。 マックス・ブルックスはゾンビと人類の戦争を素材に「WORLD WAR Z」という科学小説(SF)を書いた。 ゾンビにかみつかれるとウイルスに伝染し、48時間以内に死亡する。その数分後にはまた生きた姿になり、他の人を追う。 動く速度は人が歩く速度より遅い。 知能が低く、車の中でゾンビになると、安全ベルトを外すことができず、もがき続ける。 こうしたゾンビの襲撃を受け、人類はほぼ滅亡の危機を迎える。 わずかな時間にも次々と増えていくからだ。
ゾンビ問題は初期に防ぐこともできた。 中国政府はゾンビ伝染病の発生を隠し、世界に広がるのを傍観する。 米国は専門家の警告に耳を傾けない。 北朝鮮は孤立に固執する中、全国民がゾンビになってしまう。 こうした中、胃腸薬をゾンビワクチンだと偽って売り、莫大な富を築く悪徳企業家も登場する。 小説だからいって笑って済ませることではない。 今この地でも、オンライン上に存在する‘サイバーゾンビ’との戦争が繰り広げられている。