【噴水台】スパイ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.26 08:07
英ベルファストのクイーンズ大のキース・ジェフリー教授が先週発表した『MI6、秘密情報機関の歴史』は、この隠密な団体の実際の記録を参考にした最初の本だ。英国日刊紙ガーディアンは「グレアム・グリーン、アーサー・ランサム、サマセット・モームがスパイだった事実をMI6が認めた」と題した記事でこの本を紹介した。
この記事の前後に多くの国内外メディアは「これでその間うわさとしてのみ知られてきた作家サマセット・モームの諜報活動が事実と確認された」と一斉に報道した。しかしモームはすでに1928年に『アシェンデン(Ashenden)』というスパイ小説を発表し、第一次世界大戦当時に自分が情報要員だったことを公開した。有名作家という身分を利用し、疑いを避けてロシアのペトログラード(現サントペテルブルク)でボルシェビキ革命を防ぐ任務を遂行したと明らかにしたのだ。