【時論】韓米FTA、米議会の批准を受けるには(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.07.09 16:10
共和党の躍進は米議会の韓米FTA批准にも有利だ。 多くの共和党議員は韓米FTA通過を主張してきた。 米議会が躊躇する間、韓国が欧州連合(EU)やインドとFTAを締結し、米産業が不利益を受けないかと懸念している。 しかし共和党が選挙の勝利に陶酔し、オバマ大統領の超党派的な協力を拒否する場合、韓米FTAは政治論争に飛び火するおそれもある。
オバマ大統領は最近、トロント主要20カ国・地域(G20)会議で、中間選挙後に韓米FTA処理に力を注ぐと約束した。 民主党が韓米FTAに反対し、経済不振が続く状況だという点を勘案すると、オバマ大統領の約束は韓国の期待以上だ。 李大統領の外交的成果に挙げられる。 にもかかわらず韓米FTAが米議会の批准を受けるまでには障害物が多い。 韓米FTAに賛成する民主党穏健派の一部が中間選挙で敗れると予想される。 親労組性向の民主党議員はFTAに強く反対しており、中間選挙後さらに強硬になる見通しだ。 オバマ大統領も支持基盤の彼らを無視することはできないだろう。 さらに韓米FTA通過の機会は中間選挙直後から来年中旬までという限られた期間だ。 この期間に通過しなければ消えてしまう。 2011年中旬以降、米政界は翌年の大統領選挙に集中するしかない。 大統領選挙後、米国は太平洋周辺国家全体にFTAを拡大する汎太平洋パートナーシップ(TPP)に関心を注ぐはずだ。 韓国がFTAを実現させるには、中間選挙後の米議会の友好的な雰囲気を最大限に活用する必要がある。