【社説】国防改革なしに先進国への跳躍、保障できない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.21 14:08
天安艦事件を契機に国防改革が新たな話題となっている。北朝鮮の隠密な奇襲攻撃に韓国艦艇が力無く沈没し、果たして韓国の軍隊が国を守る最後の堡塁として自らの役割を果たしているかに対する国民的懐疑が生じたからだ。これは北朝鮮が保有している核兵器など大量破壊兵器(WMD)と、大規模非正規戦特殊部隊などいわゆる非対称戦力に我々が果たしてまともに対処できるかに対する懸念につながっている。軍が果たして北朝鮮の全面南侵のような有事時に、我が国を堅固に守ることができるかという不安さえ新たに引き起こしているのだ。しかし政府はいまだにきちんとした対策を提示することができずにいるのが現実だ。したがって現在、論議中の国防改革の課題は国民的安保不安感を完全に払拭できる案を出すことを目標にしなければならない。
軍が改革しなければならない課題は1つ2つではない。例えばわが軍は基本的に6・25戦争直後に組んだ体制を大きく変化させないまま今まで続いてきている。地上軍と海・空軍の割合を2対1対1の割合で維持する米軍に比べてわが軍は8対1対1の割合で地上軍規模が圧倒的に大きい。このように55万人の莫大な兵力を維持する陸軍の現行構造は100万人を上回る北朝鮮地上軍に対応するためのものだ。