【社説】保守-進歩が衝突なら大韓民国の教育は破綻する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.06.04 11:31
学校教育現場に今まで経験したことのない変化の波が押し寄せている。6月2日の教育監(教育委員長)選挙で多数の進歩性向候補が当選し、その間維持されてきた保守的官僚中心の教育行政体制の根幹を揺るがす地殻変動が避けられなくなったからだ。韓国の教育はいま、進歩教育監が試みる新しい教育実験に基づいて進一歩するか、大きな混乱を招いて退歩するかという岐路に立ったのだ。
何よりも懸念されるのは、政府と進歩教育監が教育政策をめぐり衝突する公算が大きいという点だ。全国16市・道教育庁のうち6カ所の進歩教育監は、政府の核心教育政策に反旗を翻して当選した。したがって政府の政策と色が違う教育政策を施行するのは明らかだ。さらに人口の半分近くを占めるソウルと京畿道(キョンギド)も、教育監を含む進歩教育監6人が連帯した場合、その波及効果はメガトン級になりうる。特に光州市(クァンジュシ)・江原道(カンウォンド)教育監は平等教育を主唱してきた全教組支部長出身であるため、競争教育と優秀性教育を強調する政府政策と衝突するしかない。