【噴水台】物証
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.31 14:49
「安楽椅子探偵(armchair detective)」は犯罪現場に行かなくても事件を解決する探偵だ。 他の人から話を聞いたり、新聞記事を読んだりして推理する。 1983年にアーサー・コナン・ドイルが発表した『ギリシャ語通訳』を通して知られた言葉という。 ここで名探偵シャーロック・ホームズは自分よりも優れた兄マイクロフトを指し、「仮に探偵が椅子に座ったままで推理してもかまわないのなら、兄は歴史上最も偉大な探偵になったはずだ」と話す。 推理小説の女王アガサ・クリスティが創造した探偵エルキュール・ポアロも安楽椅子科だ。 現場に行っても髪の毛を拾ったり血痕を採取したりしない。 関係者の証言をじっと聞いた後、‘灰色脳細胞’を働かせて見事な論証を完成する。