【社説】国際社会の安保イシューに浮上した天安艦
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.05.22 11:05
北朝鮮の魚雷という明白な物証が公開され、海軍哨戒艦「天安(チョンアン)」事態が国際社会の安保問題に急浮上している。米国・日本・カナダ・豪州・欧州連合(EU)など多くの主要国家が事態を、南北(韓国・北朝鮮)や韓米同盟、6カ国協議当事国のレベルを越えて、世界平和を脅かす「国際的事件」として受け止めている。これを見ると「天安」事態の歴史的な性格と衝撃は予想以上に大きい。そしてこうした性格の規定は、今後、国連安保理など国際社会の対北朝鮮接近に大きな影響を及ぼすだろう。
カナダは来月、主要8カ国(G8)首脳会議を主催し、「天安」事態を緊急議題に追加するという。キャノン外相はG8指導者に対し、イランの核開発とともに北朝鮮の挑発行為が安保議題に台頭したという立場を明らかにした。EUは「天安」攻撃と関連した北朝鮮の関係者とその家族の入国禁止を推進中という。米議会では対北朝鮮非難と韓米同盟を強調する声明が続く中、下院は北朝鮮を糾弾し、国際社会の対応と韓国支援を促す決議案が発議された。米ホワイトハウス・国務省・国防総省の定例ブリーフィングで「天安」はトップイシューに浮上した。ホワイトハウスのギブス報道官は「われわれは国連安保理を含め、他の国や機構と後続措置を協議している」と述べた。日本は韓国の調査結果発表直後、鳩山首相が関係閣僚会議を主宰するなど積極的に対応している。