日本製品の8分の1の価格で大ヒット…長寿ブランド「オヤンカニカマ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.04.21 16:46
かに風味かまぼこ(カニカマ)の原料であるスケトウダラは、1980年代、年間20万トンが国内に入るなど豊富だった。 スケトウダラをそのまま売れば1トン当たり500ドルだが、加工製品にして売れば3000ドル以上になった。 このためオヤン水産の故金性洙(キム・ソンス)会長(1922-2007年)は、日本で人気があったカニカマに目を向けた。 当時、間歇的に輸入された日本のカニカマは、1袋250グラムが1万2000ウォンという高い値段で売られていた。
オヤン水産は81年、高麗(コリョ)遠洋から買い取った5400トン級のトロール船(底引き網漁船)に100億ウォン以上を投資し、船上加工施設を整えた。 おいしいカニカマを作るには、漁獲後すぐに加工して冷凍したスケトウダラが欠かせなかった。 その場で加工し、ゼリー状にした後、糸状に取り出したものを集めて圧縮すれば、カニカマの形になる。 これに風味を加えればカニカマが完成する。 国内技術で生産された「オヤンカニカマ」が82年、250グラムで1500ウォンという破格的な価格で発売されると、消費者から大人気を集めた。 初期にはカニ肉と錯覚する消費者も多かった。