【噴水台】無償給食
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.03.23 14:01
19世紀初、イギリス軍将校たちは兵たちより頭一つずつ大きかった。遺伝子のせいではない。幼いころからきちんと食べて育った階層に属したおかげだった。王立士官学校に入学する14歳ごろ、すでに上流層少年の平均身長は海軍に入隊する同じ年代の労働者階層の少年より30センチも高かったという。自分より劣等な人を「見下す」(look down on)という英語表現がここに始まったという説がある。
200年が経った今、我が国も似た問題を抱えている。ろくに食べて眠ることができないという脱北男性の平均身長が韓国の同じ年齢より13.5センチほど小さいという検診結果が先月出た。多様な疾病に苦しむなど健康状態も良くないという。それでは我が国で生まれ育った子ども同士には差がないのか。残念ながらある。月所得300万ウォン以上と100万ウォン未満の家庭の青少年たちを比べると、後者が平均7.4センチ低かった(2004年韓国保健社会研究院の調査)。それに貧しい子供たちは過体重と貧血を経験する割合もずっと高い。ラーメン、菓子のように熱量ばかり高く、栄養は0点であるジャンクフードで腹を満たすからだ。