【社説】北朝鮮の危機打開策は「6カ国協議復帰-核放棄」だけだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.11 10:40
北朝鮮の核問題を扱う6カ国協議が再開されるかどうかに注目が集まっている。北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長は、最近訪朝した中国共産党の王家瑞対外連絡部長に6カ国協議復帰の意思を明確に表さなかった。しかしすぐにまた6カ国協議の北朝鮮側首席代表の金桂寛(キム・ケグァン)外務次官が中国を訪れて武大偉韓半島特別代表に会うなど、両国間の折衝が緊迫した状態で動いていているためだ。
6カ国協議が中断されて14カ月が過ぎた。その間、北朝鮮は二度の核実験を強行し、大陸間弾道ミサイル(ICBM)を試験発射した。国際社会は国連安全保障理事会の制裁決議で対抗した。その間市場を取り締まって計画経済を強化するなど、改革からむしろ後退した北朝鮮の経済は奈落に沈んだ。最後の手段として最近断行したデノミまでが状況をさらに悪化させたと伝えられている。北朝鮮が6カ国協議に復帰する可能性が高まったと予想される部分だ。外部の支援なしに北朝鮮が経済難を抜け出す方法はないという点がはっきりしただけに、核問題の解決に前向きに出るしかないということだ。