「北朝鮮軍の海岸砲射撃、内部権力闘争のため」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.02.04 08:48
北朝鮮軍の先月末海岸砲射撃が軍部の金正日(キム・ジョンイル)国防委員長に対する忠誠競争から発生した可能性が高いと、軍の高位関係者が3日、明らかにした。この高位関係者は対北情報を総合的に報告を受ける核心的な位置にある。
この関係者は「金委員長が完全に執務をしているようではない」とし「金委員長がポストをきちんと守ることができないとき、軍部の圧力が強くなるとわかった」と話した。また「金委員長が先軍政治体制下で軍に維持してきた」とし「ひとまず軍部に力を貸したので、その後、軍部の提案をまた黙殺しにくい状況」と説明した。これによって軍部は金委員長の承諾を受けたという名分で海岸砲と長射程砲を西海(ソヘ、黄海)北方限界線(NLL)近くに射撃しているというのだ。ほかの関係者は「北朝鮮内部に深刻な権力闘いが起こっていると聞いている」と言った。この関係者は「昨年から金正日委員長は軍部が主張すれば軍部の話を聞き入れ、南北交渉派が主張すればまた交渉派の肩をもつ雰囲気だ」とし「外部から見れば金委員長が中間で計画的に調整するようだが、実際には混乱しているものとみている」と伝えた。国防部は今回の砲撃の主力として、野砲を改良し、出世を繰り返してきた李英鎬(リ・ヨンホ)人民軍総参謀長を挙げている。