【社説】平和協定議論より北の6カ国協議復帰が先
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.01.13 12:55
「非核化のためには、まずは平和協定を締結しなければいけない」という、おとといの北朝鮮外務省の声明は、順序が狂った提案だという点から遺憾に思える。「国連の制裁を解除すれば、6カ国協議に復帰できる」という主張も同じだ。米政府は1日も過ぎない時点に北朝鮮のこうした提案を一蹴した。北朝鮮の核問題を話し合う6カ国協議に復帰して非核化を進展させれば、平和協定など諸懸案を協議できると強調したのだ。
韓国政府も同じ立場である。米国務省のボズワース特別代表(北朝鮮政策担当)が北朝鮮・平壌(ピョンヤン)を訪問してから1カ月の間、北朝鮮と韓国、米国が神経戦ばかり繰り広げているから残念だ。「朝米平和協定」の締結は北朝鮮が数十年間求めてきたものだ。しかも今回は公式に非核化に結びつけ、懸案をよりこじらせた。真正性があるものではなく、「05年9月19日の6カ国協議で採択した共同声明により、非核化に進展があれば平和協定を協議できる」という韓米両国の立場に反撃したものである。