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【噴水台】尋牛

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.12.31 11:30
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「あのいっぱいに生い茂った草をかきわけていく/川は広く山遠くて道は深くなり…」牛を捜す牧童の話だ。忘れてしまった牛を捜して道に出た牧童が深い森の中で迷う状況だ。

 
いわゆる「牛を捜す」をテーマに描いた「尋牛図」の初場面。仏家で大衆を悟らせるために描いた絵だ。牧童は修行者を称え、牛は人間の本性だ。牛は言わば真正な自我、妄念と執着を捨てた清浄心を示す。

一般的に牛の与えるイメージは安全性だ。あちこちに暴れ狂う馬、いつも疑心のある猿とは対照的だ。鈍そうだが、一カ所に傾かない心性、清く本質を失わない心の状態を象徴する。

絵画・尋牛図の展開はこのようだ。漠々とした森の中で迷うが、その跡を初めて見て(見跡)、牛を見つけ(見牛)、家に帰ってくる。結局、自分の心の中の本当の自分である牛を得て、何の執着もない悟りの世界に入るという話だ。

きれいで傷のない心の世界、本来の自分を見つけて悟ることが真理の要諦に至る近道だという意味だ。風水でも牛が横になって眠るという「牛眠」の地形が吉地の中でも最高だといわれる。重い荷を背負ったまま遅いが遠くまで行くという意味の「負重致遠」という成語の主体もやはり牛だ。

独立の意をいつも胸に抱き、熱い民族意識で一貫した万海・韓竜雲(マンヘ、ハン・ヨンウン)先生がソウルに泊まった所の堂号も「尋牛荘」だ。先生の人生そのものが、中心をぐらつかせずにぐんと立っている牛のイメージだ。

己丑年、牛の年が暮れる。韓国社会の年末の風景は牛の年らしくない。政争が絶えなかった上、社会のあちこちではあらゆる争いがとまらなかった。今年の四字成語がどうして「誤った手段で強引に」という意味の「旁岐曲逕」だっただろうか。清浄で純粋な心の牛のイメージとは距離が遠くても非常に遠い。

韓国社会を導く人々が皆、純朴で清い心の状態を得ることは、彼らの水準で見ればまだ過度な期待だろう。それでも牛を捜してほしい。行く年と関係なく、来る年には尋牛の旅を始めるだろう。漠々とした茂みの間へと、私は狭い道に沿って。

劉光鐘(ユ・グァンジョン)論説委員


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