釜山（プサン）射撃場火災事件を調査中の警察は「１番の射撃台で発生した爆発性の火災が大惨事につながった」と暫定結論を出した。これは火災直前に作動が止まった閉回路テレビ（ＣＣＴＶ）の画面が相当部分復元されて明らかになった。復元されたＣＣＴＶには「１番射撃台でパッと光って爆発性火災が発生する場面」があったという。

警察庁と国立科学捜査研究所（国科捜）の関係者は「射撃場内にあった８個のＣＣＴＶのうち故障が起きた１台を除いた７台の画面が、ＣＣＴＶと連結したコンピューターハードウェアの復旧によって相当部分が復元された」とし「射撃場の１番射撃台で爆発性の火災が発生し、外部に火が広がったとみられる」と明らかにした。ＣＣＴＶは発火直後に完全に作動が止まった。釜山の捜査本部は３０日、火災分析の結果を発表する予定だ。

警察と国科捜の関係者は「射撃場内には火薬の粉、塵のような火に燃えやすい‘化学的な滓’が積もっていた」と述べた。スパークや火花が燃え移る物質が多かったという説明だ。また「火災が発生した当時、射撃場には人がおらず、漏電を起こすほどの電気装置もなかった」と付け加えた。

客が射撃を終え、発射台から出た直後、火災が発生した。警察の関係者は「射撃当時、粉塵などに移った火がしばらくして大きく広がったのでないかと推定できる」と述べた。警察と国科捜の関係者は「今回の火災は０６年４月に発生したソウル盤浦（バンポ）射撃場の火災と似ている点が多い」と説明した。

当時のＣＣＴＶには「客が射撃をした後、３－４秒後に火が急激に広がる場面」が映っている。これについて警察と専門家は「床または空中にあった火薬の粉に火花が移って火災が発生した」と推定した。両事件ともに「射撃直後に発射台から火が出て、爆発性の火災につながった」という点で似ている。

１４日に発生した射撃場火災で、日本人１０人、韓国人５人の計１５人が死亡した。２７日に日本人負傷者２人が相次いで死亡したことで、死亡者の数が増えた。


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