【社説】韓米FTA混乱…ウィン-ウィン案を探そう
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.21 18:08
「自動車で問題があるのなら、また話す姿勢ができている」李明博(イ・ミョンバク)大統領の韓米自由貿易協定(FTA)に対する言及をめぐり、混乱をきたしている。一部の外信は「韓国政府が既存の立場から180度変わったようだ」と報道した。民主党などは「誰が見ても米国の再交渉要求に手を差し伸べてやったものだ」と非難する。しかし李大統領の発言は、追加論議を通じた付属書の修正など「事実上の追加交渉」を示唆する方に重みが加わっていたと思われる。
韓米FTA協定文は1000ページを超す膨大な内容だ。自動車分野も、再交渉すれば全利益の均衡が崩れるほかない。歴史的に両国政府が合意したFTA協定文を改めた事例も見つけにくい。再交渉がまな板に上がれば、韓国も知的財産権、保健医療分野で不満を提起することができる。一括妥結方式でなんとか合わせておいた不安なバランスが崩れれば、韓米FTAは白紙化されるに違いない。再交渉は望ましくも、可能でもない。