【噴水台】偶然と必然
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.11 11:47
「自分としては何なのかわからないもの、その何だかわからないものが、すべての大陸を、皇后たちを、すべての軍隊を、全世界をゆさぶって動くのだ。クレオパトラの鼻、それが少し低かったら、地球のすべての表面は変わったはずだ」と書いた人はフランスの哲学者パスカルだった(『パンセ』)。歴史を合理的因果関係よりは偶然的事件の連続と見る偶然史観の信奉者たちもパスカルと同じ側に立つ。もしそうだったら、アントニウスがクレオパトラにはまって本妻を捨てることもなかったはずであり、したがって義弟のオクタウィアヌスと激突したアクティウムの海戦も起きなかったはずで、ここで勝利したオクタウィアヌスがローマ帝国の初代皇帝になることもなかったという過程だ。だからある男性がクレオパトラという女性に魅了された偶然的事件が歴史の方向を変えたという説明だ。