【社説】造船・海運業、構造調整とともに熱い支援を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.11 10:33
政府が造船・海運業界に5000億ウォン(約386億円)規模の船舶製造金融を支援し、船舶ファンドを活性化する内容の支援策を出した。4月に行った9兆5000億ウォン規模の現金供給に続く追加支援策だ。主要競争国が先を争って関連業界を支援していることを考えると今回の措置は防御的レベルの避けられない措置とみられる。中国は政府主導で海外の船会社に破格の条件で船舶建造資金を貸し付けている。その結果、新規受注量はもちろん、船舶受注残量でも韓国を上回ることになった。
造船・海運業界の前途は平坦ではない。世界のコンテナ運賃指数は昨年4月と比べ20%水準に墜落した。今年の船舶発注量は2~3年前より7分の1水準に減っており、船舶価格は30%ほど落ち込んだ。一部大手船会社がモラトリアム(返済猶予)を宣言し、船舶建造をキャンセルしたり引き渡しの延期を求めるケースも増えた。海運・造船業界の深刻な不況が現実化しているのだ。世界の景気が回復したとしても造船・海運産業の慢性的な供給過剰が解消されるには相当な時間が必要だ。