【社説】新型インフル対処「深刻」でも落ち着いて
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.11.04 09:45
政府が新型インフルエンザによる伝染病危機段階を最高段階の「深刻」に引き上げた。新型インフルが大流行する様相を見せている上、向こう4~5週間以内にピークに達する可能性があるとの判断によるものだ。過去に例を見ない国民の健康危機を迎え汎政府レベルで総力をあげて対処しようと乗り出したことは望ましことだ。行政安全部に中央災難安全対策本部が設置され、各自治体にも地域別に対策本部が置かれただけに、もう少し体系的に各種対策が進められることを期待する。
これまでは官庁間でかみ合わない部分が多く対策が混乱し、遅れて対応するケースも少なくなかった。学生の患者が急増しているのに保健福祉家族部と教育科学技術部が互いに責任を押しつけ、ようやく休校ガイドラインを発表し、教育現場に混乱を呼び起こしたのはその代表的な例だ。修学能力試験を目前に控えているが患者用の分離試験室の監督教師らにようやくワクチンを接種させるいうのも遅れた対応といえるだろう。中央本部が交通整理をしっかりとやり同じ過ちはないようにしなければならない。