【コラム】「グランドバーゲン」 北朝鮮も検討に値する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2009.09.29 17:33
李明博(イ・ミョンバク)大統領が北朝鮮の核問題解決法の一つとして提案した「グランドバーゲン」(包括的交渉)に対し、まだ北朝鮮側はいかなる反応も見せていない。 今回の提案は、過去10年間の「言葉対言葉、行動対行動」の段階的処理方式では北朝鮮の核問題を解決できないという判断の下、問題を総括的に交渉しようというのが骨子だ。 韓米間にやや疎通の問題があるように見えたが、本質的には見解が一致する提案だ。
もちろん北朝鮮がすぐに受け入れるとは考えにくいが、少なくとも韓米の立場では北朝鮮版‘サラミ戦術’の悪循環の輪を断ち切るきっかけをつくるという意味で評価できる。交渉とは常に相手があるだけに自分の主張ばかり貫徹するのは難しく、だからといって相手の主張をそのまま受け入れることもできないものだ。したがって核心問題をどんな形式(format)で、どんな内容を盛り込むかがカギとなる。