アップルのアイフォン（ｉＰｈｏｎｅ）が韓国携帯電話機市場に大きな影響を及ぼすことはできないという分析が米国で発表された。

米国市場調査機関ガーソン・レーマン・グループ（ＧＬＧ）は最近、アイフォンの韓国販売を控えて作成した分析報告書で「アイフォンが韓国で苦戦するものと予想される」とし「三星（サムスン）とＬＧが先行獲得した韓国市場でアイフォンの影響力はわずか」と見込んだ。

ＧＬＧは消費者たちの性向、流通環境、技術の側面などを根拠に挙げた。ＧＬＧは消費者の性向側面から見たとき「韓国市場は難しい」とし「韓国人たちが修理及び補償サービスが優秀な三星やＬＧなど自国ブランドを好む」と指摘した。

流通環境面でも「韓国の通信社と流通会社は三星とＬＧなど携帯電話メーカーと緊密な関係を維持している」とし「アイフォンは韓国で販売経路を見つけにくい」とＧＬＧは展望した。

ＧＬＧは、技術標準の違いもアップルが韓国市場を攻略するために解決しなければならない課題だと指摘した。既存のアイフォン製品はヨーロッパのＧＳＭ方式を固守してきた一方、韓国携帯電話メーカーはコード分割多重接続（ＣＤＭＡ）方式を採択している。ＧＬＧは「アップルがＣＤＭＡ方式を採択したアイフォンモデルを作るといううわさはあったが、実現していない」と指摘した。