日本の次期首相となる鳩山由紀夫民主党代表夫妻が１４日、鳩山代表の個人事務所でタレントのイ・ソジンと会った。先月からＮＨＫの衛星放送で放送されているドラマ「イ・サン」の広報のため日本に滞在しているイ・ソジンと、次期内閣の人事と政権引き継ぎなどで忙しい鳩山代表の面会に、ＮＨＫをはじめとする日本のメディアは大きな関心を示した。

今回の面会がセッティングされたのは鳩山代表夫人の幸さんのためでもあるという。幸さんはイ・ビョンホンやソン・スンホン、パク・ヨンハなど韓国人俳優が好きな韓流ファンとして知られる。鳩山代表が夫人に配慮して忙しい中でもイ・ソジンからの面会提案に応じたのだ。鳩山代表の母の安子さんも２年前から韓国語の勉強を始めた韓流ファンだが、この日の面会には同席しなかった。

イ・ソジンが「ドラマが放送されており日本に来た」と話すと、鳩山代表は「これから正祖（チョンジョ）のように政治をしたい。ドラマを見て新たな政治、改革をやっていきたい」と答えた。朝鮮２２代王の正祖（１７７６～１８００）は、科挙制度の改善と蕩平策（党派の争いをなくすようにした政策）など改革政策を通じて民本政治を展開した。イ・ソジンは会見後に「幸夫人が正祖の改革をテーマにしたドラマ『イ・サン』に関心を持っており、鳩山代表も自然に正祖がだれかを知ったようだ」と説明した。

イ・ソジンは鳩山代表に、「来年は韓日文化交流１０周年になるだけに、両国間の文化交流がうまくいくよう手伝ってほしい」と要請した。これに鳩山代表も「韓国でも日本の俳優や歌手が多く活動するなど良い契機になればいい」と答えた。イ・ソジンはまた、ハンナラ党の鄭夢準（チョン・モンジュン）代表から１３日に電話があり、「（鳩山代表に）お祝いの言葉を送り、よければ会えるよう話をしてほしい」と述べたことを伝えた。鳩山代表は「よくわかったと伝えてほしい。近く韓国を訪問できるよう努力したい」と答えた。

イ・ソジンと幸夫人の会話は英語で行われた。幸夫人は鳩山代表が米スタンフォード大学に留学した当時に出会い結婚した。幸さんは「韓流ドラマを楽しんでみている。イ・ソジンのドラマも見た」と述べた。イ・ソジンが陶磁器セットとＤＶＤセットを贈ると、「これに食べ物を盛りつけなくては。ＤＶＤを見ながら韓国語の勉強もしなければ」と関心を示した。

２０分余りにわたって行われた今回の面会は終始笑いが途切れなかった。イ・ソジンが「韓国に来たら好きなタレントを全部集めて会えるようにしたい」と述べると、幸さんは「イ・ソジンさんだけで十分だ」と笑わせた。鳩山代表が「韓国俳優は大学で演劇を学ぶせいか経験が豊富なようだ」と述べると、イ・ソジンは「わたしは大学（ニューヨーク大学）で経営学を勉強した」と答え場を和ませた。


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