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「その年俸ではソウル大学教授はできない」3人が拒否

2009.09.04 10:37
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ソウル大学の教授就任を拒む学者が増えている。ソウル大学は3日、2学期に教授の特別採用のために導入した「著名教授制」の候補に挙がった学者10人のうち3人が拒否の意思を示したと明らかにした。著名教授制は学科別に世界的な学識を持つ教授を推薦し、このうち10人を選んで定員とは別途に採用するというもの。大学本部関係者は、「2人は正式な任用提案を受けてから拒否し、1人は提案前の交渉段階で固辞した。以前には見られなかった現象」と話す。

◆「名誉より実利」=大学側は低い年俸水準と劣悪な研究環境が問題になったと判断している。名誉よりも実利を選ぼうとする社会的雰囲気とも無関係ではない。ソウル大の専任教授の年俸は5000万~9000万ウォン。有名私立大学の70%水準だ。講義と事務業務への負担も少なくない。実際に今回任用提案を拒否した教授は20億ウォンの機材を備えた実験室と3億ウォンの研究定着金、教授2人に対する推薦権の保障を受けて地方の私立大学に移籍することがわかった。国策研究機関の別の学者は交渉段階で「年俸が30%下がるので現在の水準に引き上げてほしい」とい要求が受け入れられず、ソウル大学行きをあきらめた。

 
外国人教授の採用はもっと厳しい。昨年以降のウォン安で新任教授の年俸水準(5000億ウォン)は4万ドル前後に下がった。大学は「米国の教授は通常10万ドル以上の年俸を要求する。学部ごとに基金を設けて外国人教授を採用している」と話している。


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