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マンハッタンのAIGビル、韓国資本が取得

2009.08.31 09:11
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ニューヨーク・マンハッタンのランドマークとなっているAIGビルが27日に韓国資本の所有となった。2カ月前にAIGから単独買収者に指名された錦湖(クムホ)総金コンソーシアムがこの日1億5000万ドルの買収代金をすべて支払いビルを引き渡された。

 
ウォン換算した買収資金2400億ウォンは、1000億ウォンを投資した信用協同組合中央会をはじめ、ウリィ金融、錦湖生命、錦湖総金、ハンマウム貯蓄銀行など韓国企業連合を構成する各社が調達した。この価格は2007年を基準にしたこのビルの土地代にも満たない額だ。現地紙ニューヨークオブザーバーは先月、「マンハッタンで最も安値で売られた建物20位」を選定し、AIGビル売却を3位に挙げている。安く売却する代わりにAIGは向こう1年間を1ドルの賃貸料で使用する。コンソーシアムは今後、オフィスとホテル、住居などとして改築する計画だ。

高さ290メートル、66階建てのAIGビルはウォールストリートと並んで東西に走るパインストリート70番地に位置する。ウォールストリートを含むマンハッタン南部で最も高い建物だ。コンソーシアムがともに買収した19階建てのオフィスビルとともに金融街の心臓部を占めている。

このビルは米国で摩天楼ブームが起きた1932年に石油・ガス財閥のヘンリー・ドハーティが建てた。70年にAIGが買い取り本社として使用してきた。完工当時は世界で3番目に高い建物で、70年代に世界貿易センタービルが建つまでマンハッタン南部で最高層のビルだった。2001年の米中枢同時多発テロ後に再度最高層ビルの座に復帰した。映画「バットマン」に出てくるゴッサム・シティを思わせるゴシック様式のデザインと、石造りの外壁が印象的だ。現在ニューヨーク市ではエンパイアステートビルなどに次いで5番目に高い建物で、米国全体では16番目、世界で39番目の高層ビルだ。

AIGビルを韓国資本が買い入れたことで、通貨危機以降の10年間に韓国の不動産を海外に売却するばかりの時代は終わった。錦湖総金はニューヨークなどでさらに不動産を買収することを検討している。未来アセットなど他の韓国資本も米国のビル取得に関心を持っている。株式に偏っていた海外投資のポートフォリオを多様化する効果があったが、不足している海外情報網と物件選択のノウハウを開発すべきとの指摘も多い。


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