紀元前1世紀。 カエサルとローマの一人者の地位をめぐって争った最強のライバルはポンペイウスだった。 三頭政治の2つの軸をなした2人は結局、内戦で正面対決に入った。 敗走したポンペイウスを追いかけてエジプトまで行ったカエサルは、ポンペイウスが悲惨に殺害されたことを知り、加担した者をすべて処断してしまう。 いわばライバルに対する最後の礼儀だ。
歴史を飾ったライバルは、相手による脅威が消えた瞬間、時に一生をともに歩んだ友人のような紐帯感を見せたりする。 英国女王のエリザベス1世は在位初期、いとこにあたるスコットランド女王メアリーのために王位を脅かされ続けた。 エリザベスが結局メアリーを処刑すると、スペインのフェリペ2世はこれを口実に無敵艦隊を動員し、英国を攻撃したりもした。