【ニュース分析】ユさん解放…北、見合った「贈り物」期待か
北朝鮮が13日、開城(ケソン)工業団地の労働者ユ・ソンジンさんを電撃的に解放したことは何より対南圧迫の道具にしようとしていた戦略が外れ、抑留事態がむしろ大きな負担となって作用したからだとみられる。当初の北朝鮮の意図は、北朝鮮体制批判などの疑いをユさんにかぶせ、韓国政府を圧迫しようとするものだった。しかしユさんを「調査中」という理由で長期抑留しながらも起訴ができず、いぶかしい気配だったというのが政府当局者の話だ。
4日、ビル・クリントン元米国大統領が金正日(キム・ジョンイル)国防委員長と会い、局面が北朝鮮にさらに不利になったことも核心要因となって作用した。金委員長が融和のジェスチャーを使って米国との直接対話を要請する状況で、クリントン元大統領がユさん送還を取り上げたためだ。韓国内でも米国人女性記者は釈放し、同族である現代峨山の労働者は抑留したままだという批判が上がった。北朝鮮が主張した「我が民族同士」が結局、空を切っていた痛い指摘だった。結局、女性記者を伴って帰還した「クリントン訪朝効果」がユさん解放過程全般に作用した格好だ。