０７－０８シーズンは「ミス・サイゴン」、０８－０９シーズンは「シェヘラザード」で完璧な演技を見せたキム・ヨナ（１９、高麗大）が、今シーズンは自分を主人公にして勝負をかける。

キム・ヨナの振付師ウィルソン氏は１２日、ソウルオリンピック（五輪）公園でアイスショーのリハーサルを終えた後、「今シーズンのフリーはキム・ヨナのストーリーだ。フリーの音楽であるジョージ・ガーシュウィンの‘ピアノ協奏曲ヘ長調’を聴いているとキム・ヨナの成長過程が見えてくる。キム・ヨナのスタイルをそのまま反映した。今シーズンは‘これがキム・ヨナだ’とアピールできる絶好の機会になる」と述べた。

編曲にも精魂を込めた。０６－０７シーズン当時の‘控えめな少女’キム・ヨナを表現するために導入部は神秘的な雰囲気で演出し、‘国際的スター’になった後半部には躍動的なメロディーを主に配置した。

ショートの「００７メドレー」に関する説明もした。ウィルソン氏は「知人が映画００７シリーズの音楽を推薦してくれたので聴いてみた。現代的な感覚によく合い‘クール’だと感じた。序盤はいろんなテーマ曲があり００７であることがよく分からないが、後半に００７特有のテーマ音楽が出てくる。美しいながらも危険でミステリーのあるボンドガールの典型的なイメージを取り入れた。観客との疎通を期待してもよい」と話した。

変化はキム・ヨナの必然的宿命だ。「（世界選手権大会で優勝した）昨シーズンは大きな成功だった。昨年より劣ると言われないようにするためにはジャンルを変える必要がある。昨シーズンと違ったイメージを追求しながらも、強烈さと躍動性はそのまま維持した。審査委員全員が‘キム・ヨナが世界最高’という意見で一致してからすでに数年経っている。キム・ヨナは実力だけでなく言葉で言い表せない魅力を持っている。次のシーズンについて心配しているのは‘健康’だけだ」と自信を表した。


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