東京に住む主婦コバヤシ・ミチコさん(51)は最近、総選挙を控えて与野党すべての政党のマニフェスト(政策公約)をチェックしている。 これまで夫が支持する候補、印象のよい候補、話し方がうまい候補に投票してきた彼女が変わった理由はただ一つ。 最近、家庭の事情が良くないからだ。 90年代の長期不況も難なく乗り越えてきた夫の月給が昨年秋に減ったからだ。 高校に通う娘の塾代もきつくなり、外食や旅行は考えられなくなった。
主婦カワグチ・ユミコさん(37)は民主党が出した育児手当支援政策に賛成している。 幼稚園に通う娘、年末に出産する2人目の子どものことを考えると、中学卒業まで子ども1人当たり年間31万2000円を支給するという公約に引かれる。 出産手当も55万円にのぼる。 その代わり年収500万円以上、子どものいない65歳未満の世帯が年平均3万8000円を負担することになるという。 しかし出産・育児が国と社会への貢献と見なされているため、相対的な負担はやむを得ないと考えている。