「30時間前はいつかは我々が強制労働収容所に送られるかもしれないという恐怖に震えていた。故郷に帰れるかどうかが分からず、絶望的だった。そうした中、北朝鮮当局者が我々をどこかへ連れていった。我々の前にビル・クリントン元米大統領が立っていた。故郷に帰れるという希望が蘇った。胸がいっぱいになった瞬間だった」--。
5日午前6時15分(現地時間)、米カリフォルニア・バーバンクにあるボブ・ホープ空港の格納庫・25番。北朝鮮に141日間にわたり拘束された米国人女性記者のひとり、ローラ・リンさん(中国系)は涙を流し、帰国の所感をこのように語った。北朝鮮に拘束されていたユナ・リーさん(韓国系)とローラ・リンさんが機体のトラップに立つと、彼女らを待っていた家族、友達、同僚らや約200人の取材陣は一斉に大きな拍手で迎えた。