85万5900ウォン(約6万6000円)対742万5100ウォン。 韓国全体世帯の下位20%と上位20%の月平均所得の明細だ(2009年第1四半期基準)。 経済危機の渦中にも上位圏の収入はむしろ増える一方、下位圏は収入が減り、昨年よりも格差が広がった。 韓国だけがそうではない。 1990年代以降、拡大の一途だった世界各国の貧富の差が今回の危機でさらに悪化するというのが国際労働機関(ILO)の警告だ。 経済成長の甘い汁は主に高所得層が吸い上げる半面、経済沈滞の苦い汁はほとんど低所得層がのみ込むことになっているからだ。 犯罪率が高まり、平均寿命が短くなるなど、二極化による社会的副作用も少なくない。