きょう盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の国民葬が挙行される。衝撃的な逝去後、韓国社会は追悼の熱気に包まれた。烽下(ポンハ)村をはじめ全国各地の焼香所を訪れた弔問客だけで200万人に迫る。暑さの中でも身分、理念、年齢、与野党、地域を問わず張三李四が弔問の列を埋め尽くした。支持団体のノサモなど一部グループが特定人物の弔問を拒否する騒動があったりもしたが、哀悼は全般的に秩序を持ち平和的に進められた。
ところが葬儀が終わるきょうから「無秩序」が発生しないかという懸念も少なくない。追悼の熱気が李明博(イ・ミョンバク)政権と特定勢力を糾弾する過激な集団行動に流れないかという心配のためだ。民主党は、「盧前大統領の死に責任を取る人がいるべきだ」と主張している。検察捜査に不適切な点はなかったのか確認し、結果によって責任を問い改善策をまとめることは必要なことだ。しかし野党の主張が合理的なレベルを超え大々的な政治攻勢に拡大し6月の国会がまた混乱に陥るのでは困る。