来月16日にワシントンで開かれる韓米首脳会談を控え、アフガニスタン再派兵問題が本格的に浮上している。首脳会談でこの問題が主要議題のひとつとして話し合われることが確実視されており、さまざまな報道が相次いでいる。外交通商部報道官がきのう、「米国が再派兵を要請したことはなく、従って検討していない」と一線を引いてはいるが、動いている状況は明らかなのに訳もなく伏せておいても仕方がない。政府がひとりでわずらい、状況に押されて拙速に決定するそんな問題ではないだろう。
アフガンの状況はだんだん悪化している。事実上首都カブール周辺を除いた全域がイスラム原理主義勢力のタリバンの手中にあり、その勢力は南東部の国境地域を越えパキスタンへと急速に拡散している。国際社会の支援が切実な米国が、同盟国の韓国に手を伸ばすのも理解できる状況だ。しかしアフガン派兵は同盟国の義理だけでは決定できない問題だ。国民の生命がかかっているためだ。