【社説】 ろうそくデモから1年、まだ妄想している勢力
ソウル清渓(チョンゲ)広場で大規模ろうそく集会が行われてからちょうど1年が経った。漠然とした恐怖感に始まったろうそくデモは、暴力的様相を呈しながら100日間政局をゆさぶった。当時、吹きすさぶ熱気に押された理性を取り戻し、冷静な評価をしなければならない。またろうそくデモをあおった一部の左派運動圏勢力の動きは一顧すべき時点だ。
ろうそくは狂牛病に対する恐怖から出発した。恐怖の1次原因提供者は拙速交渉をした政府だ。政府が米国との牛肉輸入再開交渉を急ぎ、国民の健康権を軽く考えた。恐怖を爆発させたのは一部の無責任なメディアだ。BSEの危険性を誇張・操作した文化放送の「PD手帳」が起爆剤の役割をした。各種インターネットメディア、特にポータルダウムのアゴラは虚像をふくらませて拡散させる基地の役割をした。