ソウル市が公職者の不正を根絶するため大なたを振るった。公務員が1度でも不正を行えば金額や地位に関係なくすぐに解任する「ワンストライクアウト制」を含む市政クリーン度向上対策を出したのだ。不正公務員はすべての公職から排除し、市民の血税がざるのように漏れることがないようにするという意志を盛り込んだ強度な処方という点で歓迎に値する。最近陽川区(ヤンチョング)など一部の区で公務員の福祉予算横領が相次いで起きたことによるもので、後の祭りの感のある対策ではあるが、ソウル行政に「腐敗ゼロ」の風土が根付く契機になることを期待する。
これまで公職社会で金品授受と公金横領などに対する手ぬるい処罰が行われていたのは事実だ。軽い懲戒でやり過ごす「身びいき」が行われるのが常で、はなはだしくは管理責任を理由にともに懲戒されるのを恐れ、部下の不正に目をつぶるケースもあった。どうすれば公金横領不正を理由に刑事告発された割合が41.7%にとどまるのか。手ぬるい処罰は公務員の道徳不感症を育て不正をあおる結果につながるのが常だ。そうした点から今回のソウル市の不正根絶対策は一罰百戒の効果が大きいものとみる。