ドルになにが? 米国の通貨スワップ締結に疑問ふくらむ
米ドルになにが起きたのか。米連邦準備制度理事会(FRB)が6日に英国・日本・スイス・欧州連合(EU)の中央銀行と通貨スワップ協定を締結したと発表すると、その背景に対する関心がふくらんでいる。この協定でFRBは必要な場合に英国から300億ポンド、日本から10兆円、EUから800億ユーロ、スイスから400億スイスフランを引き出せることになった。ドルに換算すると総額2850億ドルに達する。
米国は昨年、金融危機が始まった後にこれら4つの中央銀行にドルを貸し出せる通貨スワップを締結した。今回は反対にこれらの国の通貨を借り入れられる通貨スワップを締結したのだ。そのため今回の通貨スワップは既存の「一方通行」から「双方向通行」に変わったという評価が出ている。