気持ちいい夜だった。韓国サッカーが野球・フィギュアに続き国民に貴重なプレゼントをしてくれた。‘難攻不落’の北朝鮮の守備陣を崩し、１６年間続いた無勝ジンクスを破った。この日の勝利で韓国はワールドカップ（Ｗ杯）本戦進出に大きく近づいた。

許丁茂（ホ・ジョンム）監督が率いる韓国代表チームは１日、ソウルＷ杯競技場で行われた２０１０南アフリカＷ杯アジア最終予選Ｂ組の北朝鮮戦で、途中から入った金致佑（キム・チウ）が値千金の決勝ゴールを決めて１－０で勝った。これで韓国は３勝２分け（勝ち点１１）となり、北朝鮮（３勝２敗１分け）を抜いて首位を奪還した。

９３年にカタール・ドーハで行われた米Ｗ杯予選で３－０で勝って以来、１６年ぶりとなる北朝鮮戦の勝利。最近の４試合はすべて引き分けに終わっていた。韓国は残り３試合で２勝すれば組２位にまで与えられる南アフリカＷ杯本戦行きチケットを獲得する。

攻めても攻めても北朝鮮のゴールは開かなかった。逆に守備中心の北朝鮮から逆襲を受ける度に韓国は危険な場面を迎えた。後半開始直後、北朝鮮は韓国のボールをカットし、鄭大世（チョン・テセ）のヘディングシュートにつなげた。「ＧＫ李雲在（イ・ウンジェ）でなければ失点」という絶体絶命の危機だった。

引き分けの雰囲気が漂っていた後半４１分、交代出場した金致佑（キム・チウ）がフリーキックで北朝鮮のゴールを破り、激しい試合の勝負を分けた。