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李大統領「経済危機の克服、韓国を参考に」…WSJに寄稿

2009.03.29 08:47
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 李明博(イ・ミョンバク)大統領が27日、米日刊紙ウォールストリートジャーナル(WSJ)に1990年代末の経済危機を克服しながら蓄積した韓国の「ノウハウ」を紹介した。 「韓国はどのように金融危機を解決したか」(How Korea solved its banking crisis)と題した寄稿でだ。

紙面と電子版に掲載されたこの寄稿で、李大統領はまず「韓国は世界と共有できる貴重な教訓を持っている」とし「世界の指導者が不良債権処理案を準備する過程で韓国の経験に基づいた原則が役に立つことを願う」と書いた。

 
また90年代末以降、韓国が取った措置を例に挙げながら不良債権整理の6大原則を提示した。李大統領が世界の指導者らに提示した「6大ノウハウ」のうち1-3番目は▽漸進的な措置よりも断固たる措置で市場の信頼を回復する▽銀行資本の拡充と不良債権の整理を同時に適用してプラスの効果を高める▽不良債権の整理は政治的に受け入れられるようにし、利害関係者のモラルハザード(道徳的弛緩)を最小限に抑える--だった。

続いて4-6番目は▽不良債権整理対策には時限が明記された原状回復戦略とインセンティブを内包させる▽政府が不良債権の整理を主導するものの民間資本の積極的な参加も誘導する▽不良債権の処理過程であらゆる形態の金融保護主義を排撃する--と提示した。

特に2つ目に関し李大統領は「韓国は資産管理公社(KAMCO)という特化された独立機関を設立して不良債権を処理する一方、預金保険公社(KDIC)が金融機関の資本拡充業務を担当した」と紹介した。 さらに「02年まで帳簿価格851億ドルにのぼった不良債権を309億ドルで引き受け、さまざまな方法で民間投資家に再売却する方法で08年までに339億ドルを回収した」という成果も詳細に提示した。

来月2日から英ロンドンで開かれる主要20カ国・地域(G20)首脳会合(金融サミット)に出席する李大統領はこの寄稿で「来週の首脳会合では金融危機の解決、特に金融機関の不良債権問題を解消することに議論の焦点を合わせるべきだ」と強調した。

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