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四重窓で騒音激減させたKTX-Ⅱ

2009.03.24 09:10
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韓国型の高速列車(KTX)が来月1日に開業から5周年を迎える。

昨年まで約1億6400万人の乗客を乗せたKTXは、今年、韓国産の高速列車に生まれ変わる。KTX-Ⅱのことだ。

 
この列車は来月初め、高速鉄路で実験走行を行った後、7月から湖南(ホナム、全羅道)線に導入される。KTX-Ⅱは▽スナックバー▽障害者向けのお手洗い▽家族やグループでの利用に適した家族室▽授乳室--など乗客に配慮した施設を備えている。鉄道車両を生産する現代(ヒョンデ)ロテムの義王(ウィワン)技術研究所を訪問し、KTX-Ⅱをあらかじめ見学した。

現代ロテムが制作したKTX-Ⅱの国産化率は90%に近い。フランスの重電メーカー、アルストム社が製作した車両をまるごと輸入していた時代や、部品を仕入れて組み立てた当時とは事情が変わった。また、乗客の目線に合わせた設計が、KTX-Ⅱの特徴のひとつだ。座席(一般室)の前後の間隔がKTXに比べ50ミリほど広く、背もたれの角度は一般室は2度、特室は3度がそれぞれさらに傾けられた。

車内でノートブックパソコンを使えるよう、220ボルトのコンセントも座席に設置した。簡単な食事が取れるスナックバーもあり、家族連れやグループ(3-4人)が利用できる仕切りのある家族室も設けられた。授乳室と自動ドアがある広い障害者向けトイレも作った。走行方向と逆になっていた座席もなくした。

現代ロテム高速車両開発チームのイ・ビョンソクチーム長は「乗客が快適に列車を利用できるよう四重の窓ガラスを採用し騒音を減らした。床にも振動を吸収できる素材を敷いた」と説明した。客室のドアも電気式で作動する。このため、空気が抜け出るときに発生する騒音もない。KTX-Ⅱはまた、20両でのみ編成できたKTXとは異なり、路線によって10両または20両に随時変えて運行できる。

例えば、益山(イクサン)までは20両で走った後、木浦(モクポ、湖南線)と麗水(ヨス、全羅線)に分けて10両ずつ運行する方式が可能になった。高速列車(1編成当たり)の価格は、アルストム社のKTX(20両)が560億ウォン(約40億円)台で、現代ロテムのKTX-Ⅱ(10両)は約300億ウォンだ。

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