先週金曜日晩、香港島の中心部にある伝統中国レストラン「チャイナクラブ」で、ある韓国人2世女性作家の出版記念会があった。 最近、米国で『ピアノ教師』(The Piano Teacher)という小説を出し、世界的なベストセラー作家になったジェニス・リー氏(韓国名イ・ユンギョン)が主人公だった。 この日の行事は2つの点で目を引いた。 まず、韓国人2世の個人行事に400人近い専門職の外国人が集まったという点だ。 香港では前例のないことだ。 2つ目は、多くの出席者がリー氏の作品と彼女の親に対する愛情を通して韓国を理解する場になったという点だ。
スタンディングパーティー中、リー氏は演壇に立って簡単にあいさつをした後、最後に「私がしたいことをさせてくれた親に感謝する」と述べた。 第2次世界大戦当時の香港を背景にした男女のラブストーリーを描いたこの小説の序盤にも、リー氏は「for my parents」と書いている。 香港同胞の父イ・ネゴン氏はこれに関し、娘が韓国人と香港人の間で体験したアイデンティティーの混乱を克服できるように本人の選択を尊重し、愛情を持って見守ってきたことに対する‘感謝の表示’と受け止めた。 しかし外国人の参加者らはリー氏と作品を通して韓国の文化コードを読み取っていた。