イエメンで15日に起きた自爆テロとみられる爆発で韓国人4人が死亡した。事件に巻き込まれ命を落としたのは全員が老年の旅行愛好家だった。死亡したチュ・ヨンチョルさん(59)とシン・ヘウンさん(55)夫妻は資産家で裕福だと噂されたが生活は質素だった。20年あまりにわたり不動産仲介業をしながらソウル市江東区(カンドング)一帯に数十軒のアパートや店舗を所有していたという。しかし夫妻はいつも小型車の「マティズ」に乗っており、最近になって「SM5」を購入した。隣人の女性(61)は、「シンさんはいつも薄くて安物の靴をはいていた。私が30万ウォンのウォーキングシューズを買ったら『高い』と驚いてた」と話している。
子どもがいない夫妻に旅行は唯一の娯楽だった。中国だけで30回以上訪れており、1年のうち海外に滞在している期間のほうが長いほど旅行が好きだった。イエメン旅行直前には欧州の雪まつりを見に行っていた。