韓国南部・昌寧郡（チャンニョングン）火旺山（ファワンサン）で９日に行われた「野焼き」（ススキを燃やして豊作などを祈る）祭りの現場で死亡した４人と負傷者７１人は、火が強風にあおられて燃え広がったため被害を受けたことが分かった。

昌寧警察署のチョン・テファ捜査課長は１０日、「突風のため炎が防火線を越えてススキ畑周囲に燃え広がり、事故が発生した」とし「防火線の外側にあるススキ畑で遺体が見つかった４人も煙のために窒息死したとみられる」と説明した。

遺族の供述と現場にあった遺留品などから、死亡したのはキム・キルジャさん（６６、女性、金海市）、パク・ノイムさん（４２、女性、全羅南道光陽市）、ペク・ゲヒョンさん（５５、昌原市）らであることが分かった。遺体がひどく傷ついた残りの１人は国立科学捜査研究所にＤＮＡ（遺伝子）鑑定を依頼し、行方不明になったユン某さん（３５、女、昌寧郡）かどうかを確認する方針だ。

警察は行方不明になった１３人のうち生存が確認された９人を除いた４人が死亡したものとみて、事故の現場を捜索するなど行方を追っている。昌寧郡は今回の事故をきっかけに火旺山の野焼き祭りを廃止する方針を決めた。