連続殺人事件のカン・ホスン容疑者は過去にも特殊窃盗・暴力など9件の罪を犯した、と警察が明らかにした。 カン容疑者の殺人行為が確認されたのは、ジャンバーに付いていた血痕のDNAのためだ。 昨年11月に行方不明になった主婦Kさん(48)のものと一致した。 仮にカン容疑者の遺伝子型がすでにデータベース化されていたとすれば、もっと早く検挙できたということだ。 この場合、昨年12月の軍浦女子大生殺害事件は起きていなかったかもしれない。
先進国がすでに導入して効果を得ている「犯罪者遺伝子バンク」制度が、韓国ではまだ遅々として進んでいない。 94年に法務部と警察が似た法案をそれぞれ用意したが、その後15年間、論議を繰り返しているだけだ。 人権侵害の憂慮があるからだ。 06年には「遺伝子鑑識情報収集・管理法案」が国務会議を経て国会に提出されたが、人権団体などの反発でうやむやになった。 現在、法務部が遺伝子収集対象と方法をより厳格にまとめた新しい法案を準備しているという。