北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、67)国防委員長の長男、金正男(キム・ジョンナム)氏が旧正月連休中の24日に北京国際空港に現れ、北朝鮮の後継者問題などについて口を開いた。父子世襲時に異母弟の金正哲(キム・ジョンチョル)氏、金正雲(キム・ジョンウン)氏とともに北朝鮮の権力の後継者群として名前が挙がっている金正男氏の言及は現場にいた記者らの非常な関心を引いた。金正男氏はこれまで海外で日本のテレビ局のカメラにときどきとらえられていたが、後継者問題について公開的に言及したのは初めてだ。
金正男氏は後継者問題について、「それは断言することはできません。そういう問題は父(金正日委員長)だけが決定できます」とソウル標準語ではっきりと答えた。金委員長の健康問題については、「口をつぐむのが原則ですので。私がどのような情報を持っていても答えられないことを理解してください」と答えた。金正男氏は携帯電話をかけすぐにタクシーに乗り北京市内の5つ星クラスホテルの崑崙ホテルに移動した。ここでも金正男氏は「(後継者問題に)自身は関心がない」と答えた。三男の金正雲氏の後継者指名説を問うと、「どのような情報も持っていない。弟に聞いてみなさい」と答えを避けた。金正男氏はこの日、1日2400元(約48万ウォン)のエグゼクティブデラックスルームに泊まったことが分かっているが、2日目からは姿を消した。