金泳三元大統領の婿宅に32人の暴漢、ショベルカーで襲撃(2)
◆軍人出身が主導者=警察の調査の結果、暴漢らは陸軍准尉出身のキム某(54)容疑者を含む主導者4人とアルバイト生28人で構成されていた。主導者らは「政府の仕事をする」としてアルバイト生を日当20万ウォンで募集した。彼らは別荘に侵入したのち2組に別れ、1組は地下室を探し、残りは家の周辺で見張りを行った。キム容疑者は警察に対し、「イさんの家に秘密資金を保管中の地下バンカーがあるといううわさを聞いて犯行に及んだ」と主張した。
京畿警察庁のイ・ミョンギュン強力課長は、「彼らが話していた国連国際金融捜査団は実在しない幽霊団体。主導者らはすべて詐欺の前科があった」と明らかにした。警察はキム容疑者ら4人を逮捕し、残り28人を在宅で立件した。逃走したペ某容疑者ら5人の行方も追っている。
◆「政治的背後がある」=金元大統領の側近によると、イさんは昨年夏に現在の場所にあった築20~30年の平屋建ての家を改築し、最近新しい家に引っ越した。米国を拠点に東南アジアで事業を行い成功したイさんは、事業を整理して韓国に定着するために帰国した。この側近は、「新しい家を建てるため地下にあった多くの書籍を包んでコンテナに移し、また新しい家に運び入れる際にこの書籍類が札束と誤解されて広まった」と話す。