職業上のストレスを受ける男性は脳卒中で倒れる確率が２倍も高いことが分かった。

日本・福岡の産業医科大学の堤明純博士が率いる研究チームが、会社員６５５３人を対象に平均１１年間、追跡調査をした結果だ。 研究チームは研究対象者の年齢・職業・飲酒・運動などの要因が及ぼす影響も考慮した。

この期間中、１４７人が脳卒中で倒れた。 脳卒中は死亡や深刻な身体障害をもたらすこともある。 国内でも脳卒中は死亡率１位を占めている。

しかしストレスと女性会社員の脳卒中の相関関係は明確になっていない。 研究チームは「女性の多くがパートタイムで働き、ストレスが激しい業務に対する態度が男性と異なるため」と分析した。

職場のストレスの強度を決定する要因は大きく２つに分けられる。 業務による重圧感、そして日常的な勤務環境で自身が感じる主導権だ。

研究チームは「会社員の健康のため、会社で職員が受けるストレスを減らさなければならない」と勧告した。

今回の研究は「内科学記録」（Ａｒｃｈｉｖｅｓ　ｏｆ　Ｉｎｔｅｒｎａｌ　Ｍｅｄｉｃｉｎｅ）最新号に掲載された。