韓国はいま、深刻な政治危機に直面している。ただの危機ではなく、政治のすべての主体が機能を喪失した総体的危機だ。先進国は政治リーダーシップが経済回復を引っ張っているが、韓国では稀代の経済危機に政治危機まで重なっているのだ。政治が故障した時計のように動きを止め、ひとつにまとまるべき国民的危機克服の意志がばらばらになっている。
政治は国のリーダーシップの母体であり、経済・社会危機から国を救う命綱だ。政治リーダーシップの核心は権威と信頼だが、2つとも崩れ落ちている。大統領から国会議長・院内代表に初選議員まで、保守だけでなく進歩勢力のリーダーまで、権威が墜落している。その原因は信頼崩壊のせいだ。国民と政界、行政府と立法府、国会議長と議員、与党と野党、リーダーの言葉と行動の間で信頼がつぶされているのだ。