米国大統領だったフランクリン・ルーズヴェルトはニューディール政策の主人公だ。 その裏には3人の助演が隠れている。 理念と出身背景は全く違うが、ともに汗と熱情を捧げた。 ルーズヴェルトは3人をうまく動かしてニューディールを成功させた。 ニューディールの‘頭脳’といえば断然、最側近参謀だったハリー・ホプキンス特別補佐官だ。 ニューディールの企画者である彼は当時、失業者の90%を救済する青写真を描いた。 確実な仕事の処理に加え厚い信任で、第2次世界大戦の後始末まで引き受けた。事実上の権力序列2位だった。 しかしホプキンスは徹底した社会主義者だった。 直接スターリンと接触するほどだった。 彼の死後、KGB秘密文書が公開され、ソ連のスパイという疑惑が浮上した。