大型マートで先週末から本格的に米国産牛肉が販売され始めた。初日に50トンが売れるほど順調なスタートを切ったという。これに対抗して韓牛と豪州産牛肉も価格を引き下げている。それだけ消費者のメリットが大きくなり選択の幅が広がったことになる。
今年春に米国産牛肉の輸入再開をめぐりわれわれが経験した厳しい試練が思い出される。5月2日に清渓川(チョンゲチョン)で初めて行われたキャンドルデモは100回以上行われた。違法なデモでソウル都心は毎夜まひ状態となり、一部新聞に対する理性的でない広告主の圧力などもあった。科学と理性に代わり怪談と悪意の書き込みばかりが乱舞し、国全体が中間のない賛成と反対の真っ二つに分かれた。