今週中に銀行により構成された貸主団(債権団)が自律協約申請を受け付ける。建設業者と貯蓄銀行に対する死神の生死判定が始まるのだ。構造調整専従機関の復活は通貨危機以来10年ぶりだ。それだけ市場で不良企業の自然な退出を待つには厳しい状況だ。建設業者と貯蓄銀行は経済不良の信管と名指しされている。未分譲アパートとプロジェクトファイナンスという腐ったリンゴを1日も早く取り除かなければ、すべてが一緒に腐ってしまう事態を招きかねない。
どの企業を生かしどの企業を倒産させるかを決める作業は容易ではない。構造調整はまた失業を増やし、解雇はそのまま家計所得喪失につながるものだ。したがって構造調整が本格化すればわれわれの生活には株価や住宅価格の下落とは次元が違う衝撃が投げ込まれる。こうした点から構造調整は明確な原則が命だ。手術の副作用を軽減するならば最大限速やかに進める必要もある。そうすれば構造調整の本来の目標である市場安定を期待することができる。